YCPは2011年に、20代後半から30代前半の若いコンサルティングファーム出身者などが創業したコンサルティング事業などを行う会社です。
東京都港区に本社を置くほか、アジアを中心として全世界に18の拠点を設けています。
この記事では、YCPへの転職を目指す人向けに、YCPの企業概要や労働環境、平均年収、求人情報、選考内容などについて、詳しく紹介します。
目次
YCPの企業情報
社名 | 株式会社YCP Solidiance |
本社所在地 | 東京都港区南青山一丁目1番1号 新青山ビル東館10F |
代表者 | 入道 信生 |
設立 | 2011年8月 |
資本金 | 2,980万円 |
売上 | 不明 |
従業員 | 60名 |
事業内容 |
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公式サイト | https://ycp.com/ja/ |
職種と仕事内容
YCPの事業は大きく「マネジメントサービス事業」と「プリンシパル投資事業」の2つに分けられ、さらにその2つの事業を通して得られる実績・経験を活かした「経営人材育成事業」を行っています。
マネジメントサービス事業は、B2B及びB2C、さらにスタートアップから大企業まで幅広い層のクライアントに対して、経営コンサルティングなどのサービスを提供します。
プリンシパル投資事業は、アジア全域で自己資本投資を行う事業です。
具体的には、以下の5つの事業があります。
- パーソナルケア事業
- 飲食事業
- ペットケア事業
- 幼児教育事業
- 戦略投資事業
そして、経営人材育成事業は、コンサルティングやファイナンス、マーケティングなどビジネスにおいて必須となるスキルを学べる機会を提供するものです。
また、YCPの役職は以下の4つに分類されます。
- アナリスト
- アソシエイト
- ディレクター
- パートナー
入社後は、定められた人事評価基準に則り、昇進を果たしていきます。
YCPの労働環境
YCPの労働環境について、詳しく紹介します。
残業時間
YCPはかなりの激務という口コミが多数あります。
YCPの社員募集の応募資格においても、「若いうちからタフな状況下に身を置いて、一段高い視点で経営を学びたいという意気込みのある方」という記載があるため、労働環境が過酷であるということは、間違いありません。
実際に残業の平均時間が、毎月90時間程度になる社員も少なくないようです。
しかし、他のコンサルティングファームと同様に、配属された部署やアサインされた案件により、個人差が大きくなります。
もちろん、それほど大変ではない社員もいるようですが、深夜残業や休日出勤が当たり前となっている社員も多く、ワークライフバランスを充実させるのは困難になるでしょう。
長時間労働の影響もあってか、結婚をしている社員の割合はかなり低いようです。
福利厚生
YCPの採用情報で確認できる福利厚生は、健康保険組合と各種社会保険の2つだけです。
そのほか口コミを検索したところ、
- 子供の保育費
- レッスン費用補助
- レントプログラム
などがあるようです。
誕生したばかりのベンチャーということもあり、大手のコンサルティングファームと比較すると、福利厚生の充実度は大きく劣ると言えるでしょう。
英語は必要?
YCPでは採用時は原則東京の勤務としていますが、その後は世界各地に設けている拠点に配属されるのが一般的です。
そのため、生活に困らないレベルでの英語力は、遅かれ早かれ身に着けておかなければなりません。
また、上海や香港、シンガポールなど中国語圏での勤務となる可能性も高いため、英語力とともに中国語力も高めておく必要があります。
YCPの平均年収
YCPでは、役職に応じて平均年収が異なります。
具体的には、以下の通りです。
役職 | 平均年収 |
アナリスト | 600~800万円 |
アソシエイト | 700~1200万円 |
ディレクター | 1200~1800万円 |
パートナー | 1800万円~ |
他の大手コンサルティングファームに負けず劣らずの高給です。
新卒入社の場合には、およそ2~3年ででアナリストからアソシエイトへと昇進していきます。
同じ役職であっても、個人の成績や会社の規定により支給される賞与により、大きな差が生まれることもあります。
YCPの口コミ
YCPの社員や元社員からの口コミをいくつか紹介します。
YCPは規模がそれほど大きくない会社のため、「大きな組織の1つのパーツ」ではなく、大きな裁量権を持って仕事ができるということに特徴があります。
また、少数精鋭だからこそ、自分一人で多くの仕事をこなせる優秀なビジネスマンと一緒に仕事ができるため、若手の成長環境としてはこれ以上ないと感じる人も多くいるようです。
YCPの求人情報
YCPの求人情報について、紹介します。
公開求人はある?
YCPの公式サイトによるとキャリア採用、第二新卒採用、新卒採用を3つの採用活動を随時行っています。
選考の種類により、応募用件や募集職種もそれぞれ異なります。
選考 | 応募要件 | 募集職種 |
キャリア採用 |
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第二新卒採用 |
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新卒採用(応募締め切りあり) |
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歓迎要件には、
- 投資銀行部門でのM&Aアドバイザリー業務経験者
- PEファンドでの投資業務経験者
- 戦略コンサルティング経験者
- 事業会社のマーケティング実務経験者
- 広告代理店のストラテジックプランナー経験者
- その他上記同等の経験を有する方などがあります。
採用希望の場合には、履歴書及び職務経歴書をメールで送付することで、エントリー可能です。
なお、メールの送付先は、info@ycp.comとなります。
採用情報
YCPは中途採用者が非常に多く集まるコンサルティングファームです。
主な出身母体としては、以下のような会社があります。
コンサルティングファーム |
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投資銀行/証券会社 |
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事業会社 |
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その他 |
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いずれも、高学歴の人しか入社できない会社ばかりです。
そのため、YCPの社員も、東京大学や京都大学、慶応義塾大学、早稲田大学など、かなりハイレベルな大学の出身者が集まっていることが予想されます。
YCP入社はどんな試験・面接をするの?
YCPに入社するためには、選考試験を突破しなければなりません。
具体的にどのような試験が行われるのか、詳しく紹介します。
YCPの選考スケジュール
YCPの新卒採用の選考は、以下の流れに沿って実施されます。
- 書類選考
- 筆記試験
- グループディスカッション及び面接
- ジョブ参加(3日間)
YCPでは、優秀な学生の囲い込みのために、ジョブを実施して早いうちに内定を出しておくのが一般的のようです。
グループディスカッション
グループディスカッションでは、主にケーススタディが行われます。
複数の志望者とともに、それぞれの意見を出し合いながら、制限時間内に1つの解決策を導いていくものです。
グループディスカッションでは、以下のような点が評価の対象です。
- 協調性
- 意見の独創性
- コミュニケーション能力
- ドキュメンテーション能力
- リーダーシップ
- フォロワーシップ
- 積極性
最終的にプレゼンテーション担当になった場合には、プレゼンテーション能力も見られます。
面接
面接では、自己PRや志望動機など、一般的な内容が問われます。
また、グループディスカッションの振り返りが行われることもあるようです。
この振り返りに際しては、どれだけ客観的な視点を持っているかが問われます。
コンサルタントとしては、常に幅広い視野で物事を考える必要があります。
そのため、グループディスカッション中も、意識的に客観的な視点を持って、グループ全体を分析しておくということも大切です。
ジョブ参加
2020年に開催予定のジョブは、以下のプログラムとなっています。
DAY1 |
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DAY2 |
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DAY3 |
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上記のグループディスカッションと同様に、様々な観点が評価項目です。
また、実際のコンサルタントとともに事業立案に取り組んでいくため、より高度な課題解決能力やプレゼンテーション能力が求められます。
YCPが求める人材
YCPが求める人物像については、公式サイトの採用ページおいて、以下の記載があります。
- 自己成長へのオーナーシップ
- 事業へのオーナーシップ
- 業務へのオーナーシップ
要約すれば、仕事に関するすべてのことを「わが物」として捉える姿勢が大切だということです。
「自分が成長するから会社が成長する」「自分ゴトとして事業に取り組むから大きな価値創造ができる」「前のめりの姿勢で業務に取り組むから期待を上回る成果が出せる」
YCPはこのような考え方を持っています。
YCPは他の大手コンサルティングファームと比較すると、かなり小規模な会社です。
その分、一人一人に与えられる裁量権はかなり大きくなります。
だからこそ、何よりも主体性が重要視されるのだと言えるでしょう。
YCPに転職する難易度
YCPは随時人材の募集をしていますが、全従業員数は60名程度ということで、採用人数もかなり限定的であることが推測されます。
そのため、選考レースは激戦を極めるのは間違いないでしょう。
エントリーシートの時点でお祈りメールが届いたという事例も、多数あります。
仮に書類選考を通過できたとしても、その後の競争相手もハイレベルな人材ばかりです。
特に中途採用の場合には、業界のトップクラス企業の出身者たちとの競争になります。
YCPの選考レースを勝ち抜いていくためには、それ相応の準備が不可欠です。
YCPに就職する理由
YCPは幅広い分野での事業を展開しています。
また、現在進行形で事業を急拡大させており、今後もさらに幅広い事業を展開することになるでしょう。
そのような中で、組織の末端としてではなく、大きな裁量権を持った状態で仕事ができるため、ビジネススキルを大きく高めていきたいと考えている方には、うってつけの職場です。
将来的に自分が経営者になりたいというビジョンを持ち、YCPに入社している人も多くいます 。
「経営者になるためにはYCPへの入社が最短ルート」と言われるほどです。
実際に経営に近いポジションでの仕事に携わる機会も、非常に多くあります。
ある程度プライベートは犠牲にしなければならない面もありますが、だからこそ、本気で仕事にコミットしたい、成長したいと考える人が集まるのも特徴です。
その環境で仕事をしていれば、必然的にビジネスパーソンとしても成長することができるため、成長環境を理由に、YCPへの就職を希望する人が多くいます。
YCPの転職まとめ
この記事ではYCPへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、平均年収、求人情報などについて詳しく紹介しました。
率直に言って、YCPへの転職はかなりハイレベルです。
大手のコンサルティングファームや上場している事業会社にも負けず劣らずの難易度と言えるでしょう。
間違いなく選考レースは熾烈を極めます。
その熾烈な競争を勝ち抜くためには、自分が市場価値の高い人材になること、そして面接に向けた十分な準備が欠かせません。
自らの市場価値を高めるには仕事にコミットすることが一番ですが、それだけではどうしても限度があります。
そこでおすすめしたいのが、セミナーの受講です。
セミナーを受講することで、本業の仕事だけではおろそかになりがちなビジネススキルを磨き、自分の市場価値を高めることができます。
本気でYCPへの転職を実現したいと考えている方は、そのための手段として、セミナーの受講を検討してみることをおすすめします。
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