Strategy&は1914年にアメリカで創業した100年以上の歴史があるコンサルティングファームです。
創立100周年を迎えた2014年にはPwCとの統合により、ブーズ・アンド・カンパニーという社名からStrategy&という社名に変更されました。
アメリカの上位500社のうち、400社をクライアントに持つなど、世界でも有数のコンサルティングファームとして知られています。
この記事では、Strategy&への転職を目指す人向けに、Strategy&の企業情報や労働環境、平均年収、求人情報などについて詳しく紹介しています。
Strategy&への転職を考えている方は、是非参考にしてください。
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目次
Strategy&の企業情報
社名 | PwCコンサルティング合同会社 ストラテジーコンサルティング(Strategy&) |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内パークビルディング21階 |
代表者 | 今井 俊哉 |
設立 | 1914年 |
資本金 | 非公開 |
売上 | 非公開 |
従業員 | 約100名(日本支社) |
事業内容 |
|
公式サイト | https://www.strategyand.pwc.com/jp/ja.html |
職種と仕事内容
Strategy&がクライアントとして抱える産業は、自動車、消費財、メディア、情報通信・ハイテク、産業機械、医薬・医療、エネルギー・化学、金融など非常に多岐に渡ります。
様々ある課題の中から、クライアントが最大の強みを持つ部分にフォーカスし、業界での競争優位を獲得するための戦略を考え、実行するのが主な仕事です。
世界最大級の会計コンサルティングのPwCとの経営統合により、社内には戦略コンサルのみならず、会計、税務など幅広いアセットが蓄積されています。
そのアセットを活かして、他のコンサルティングファームにはない多角的な視野からの戦略提案ができるのが、Strategy&の大きな長所です。
また近年は、急速なIT化の進行に伴い、IT関連の案件が占める割合が大きくなっています。
職種はコンサルタントのみで、その実績に応じて以下のような職種があります。
- アソシエイト
- シニアアソシエイト
- マネージャー
- シニアマネージャー
- ディレクター
- パートナー
外資系企業らしく、完全実力主義の世界です。
実績を残せば、その分評価も高まり、昇進していくことができます。
逆に成果を残せなければ、すぐに会社を去って行かざるを得ません。
Strategy&の労働環境
Strategy&のの労働環境について、詳しく紹介します。
残業時間
Strategy&は、コンサルティング業界の常識に違わず激務で、長時間労働は当たり前です。
少数精鋭体制を取っているため、一人で同時に複数の案件をこなすということもあります。
また、完全な実力主義であり、成果を残せば昇進、成果を残せなければ解雇という厳しい「Up Or Out」のルールも適用されているため、必然的に残業時間も長くなります。
平均すると、月間60時間程度ですが、プロジェクトが大詰めの時期などは、100時間以上の残業となることも少なくありません。
炎上案件にアサインされた場合には、休日出勤も余儀なくされるということもあります。
Strategy&で仕事をする以上は、プライベートをある程度犠牲にするという覚悟も必要です。
福利厚生
Strategy&は外資系企業のため、福利厚生はほとんど充実していません。
詳しくは後述しますが、Strategy&の給与水準は非常に高いので、その中に福利厚生分も含まれていると考えれば良いでしょう。
英語は必要?
Strategy&は全世界にクライアントを抱えているため、英語力はマストです。
もちろん、日本法人では日本国内のクライアントが中心ですが、M&A案件になると、国境を超えることも少なくありません。
新卒採用については、英語力は不問という向きもありますが、キャリア採用の場合、最低でも英語ネイティブとディスカッションができる程度の英語力を身に着けていないと、そもそも内定を勝ち取ることすら難しくなります。
Strategy&の平均年収
Strategy&の平均年収は、役職に応じて大きく異なります。
役職 | 平均年収 |
アソシエイト | 500~800万円 |
シニアアソシエイト | 750~1000万円 |
マネージャー | 1000~1500万円 |
シニアマネージャー | 1400~2000万円 |
ディレクター | 不明 |
パートナー | 不明 |
上記は基本給で、別途個人の成果や会社の業績に応じた賞与が上乗せされます。
新卒1年目から年収が600万円、700万円に乗せることもあり、給与水準はかなり高めです。
実力がある人材ならば、3年目にはシニアアソシエイトに昇格し、年収が1000万円の大台に乗せることもあるようです。
Strategy&の口コミ
Strategy&の社員や退職者からの口コミをいくつか紹介します。
Strategy&を成長環境として、高く評価する声が多数ありました。
しかし、やはり激務のため、ワークライフバランスは充実させられないという面は否めないようです。
Strategy&の求人情報
Strategy&の求人情報について、紹介します。
公開求人はある?
Strategy&の公式サイトにおいて、求人情報が掲載されています。
新卒採用 | 職歴のない新卒大学生及び新卒大学院生向け |
MBA採用 | 海外のビジネススクールでMBAを取得する予定の者が対象 |
中途採用(キャリア採用) | 第二新卒を含む、一定の実務経験を有する者が対象 |
上記のうち、中途採用については通年での求人募集が行われています。
中途採用の場合には、新規プロジェクトの即戦力を求めている場合が多いため、プロジェクトに関連する専門性が応募の必須条件ということも少なくありません。
採用情報
Strategy&はポテンシャル採用のため、選考は学歴を伏せて実施されます。
そのため、高学歴でない場合にもエントリーは可能です。
しかし、少数精鋭の狭き門を競争することになるため、結果的に内定を勝ち得るのは高学歴の人だったということが少なくありません。
具体的に、内定者の出身大学としては、以下のような大学があります。
- 早稲田大学
- 慶応義塾大学
- 東京大学
- 一橋大学
- 九州大学
- 明治大学
- 同志社大学
- 上智大学
いわゆる難関大学、超難関大学と言われる大学ばかりです。
Strategy&入社はどんな試験・面接をするの?
Strategy&に入社するための選考フローについて、紹介します。
Strategy&の選考スケジュール
Strategy&の新卒採用は、基本的に以下のような流れで行われます。
- エントリー
- Webテスト
- グループディスカッション
- 面接(複数回)
Webテスト
Strategy&のWebテストの通過率は5~10%程度という低い数値です。
数ある戦略コンサルティングファームの中でも、圧倒的な高倍率として知られています。
Webテストを通過しなければその次のステップには進むことができないため、かなり力を入れて勉強しなければなりません。
なお、2018年度までの出題はGMATのCritical Reasoningでしたが、2019年度はヒューマネージ社のテストセンターに変更になりました。
ケーススタディ
Strategy&の面接においては、必ずケーススタディが行われます。
面接経験者によれば、比較的オーソドックスなテーマの出題が多いようです。
そのため、しっかりと準備をしておけば、十分に対応できるでしょう。
フェルミ推定からスタートして、実際の戦略を立案していくという流れが一般的のため、フェルミ推定についてもしっかりとトレーニングを積んでおく必要があります。
なお、絶対に抑えておきたいポイントとしては、MECEであることです。
どれだけ素晴らしいアイディアだとしても、MECEでない場合には評価されないという情報もあります。
日ごろからフレームワークの活用などを通じて、MECEに考える訓練もしておきましょう。
志望動機
Strategy&は数ある外資系コンサルティングファームの中でも、特に志望動機を重視するということで知られています。
それは、デロイトやマッキンゼー、ボストンコンサルティングと比較すると、知名度が劣り、「滑り止め」としてStrategy&を受験する人が多くいるためです。
Strategy&の人事部としても、内定者から内定辞退を受けるのは、望ましいことではありません。
少しでもそのリスクを減らすべく、どこまで本気でStrategy&への就職を希望しているのか、ということを重視しています。
そのため志望者としては、「なぜStrategy&を選んだのか」という部分に特に力を入れて、面接対策をすることが大切です。
単に「志望動機は?」と聞かれるだけではなく、45分間行われると言われる面接のあらゆる場面における質問が、志望動機と整合性があるかもチェックされます。
そのため、「過去に自分が頑張った経験」「Strategy&に入社してどのような仕事をしたいか」といった質問に対する回答も、志望動機としっかりマッチしているか、常に考えるようにしてください。
Strategy&が求める人材
Strategy&では公式サイトにおいて、コンサルタントに求める要素として、3つのタフネスを挙げています。
その3つのタフネスとは、
- 知的タフネス
- 体力的タフネス
- 精神的タフネス
コンサルタントとして、高いレベルでの論理的思考力(知的タフネス)が求められることはもちろん、長期戦になっても戦い続けられる体力(体力的タフネス)、そしてうまくいかない時でもめげずに前を向いて立ち向かえる強さ(精神的タフネス)も重要です。
また、Strategy&は少数精鋭のため、社歴が浅くても、どんどん責任ある仕事を任されます。
そのため、マネジメント力や効率的な作業処理能力なども欠かせません。
Strategy&に転職する難易度
Strategy&への転職を実現させる難易度はかなり高いと言わざるを得ません。
特に、即戦力として期待される中途採用の場合には、既にStrategy&で働いているコンサルタント以上にビジネスマンとして優れていることが求められます。
Strategy&の従業員は、いわば厳しいUp Or Outのルールの中でも生き残り続けているハイスペックなビジネスパーソンばかりです。
さらに、募集している職種に応じた専門性、場合によっては非常に高い英語力を求められることもあります。
よって、Strategy&への転職を目指すためには、日ごろからフレームワークの活用による論理的思考やコミュニケーション能力、事務処理能力を高めつつ、専門性を磨いておかなければなりません。
Strategy&に就職する理由
Strategy&は少数精鋭の体制を取っているため、複数のプロジェクトを同時に進めたり、場合によっては若いうちから責任ある立場を任せてもらえたりと、貴重な経験を積むことができます。
これは、他のコンサルティングファームでは、なかなか経験できないものです。
手掛ける事業の幅も広いため、アサインされた案件によっては、一気に視野が広がることもあります。
よって、ビジネスマンの成長環境としては、かなり整っていると言えるでしょう。
もちろん、Strategy&で実績を残し続けて、ディレクターやパートナーへの昇進を目指すのも選択肢の1つです。
しかし、厳しい実力主義の世界なので、その地位に上り詰めるのは、決して簡単なことではありません。
それでも、業界のトップクラスの人材の中で揉まれた経験は、仮にStrategy&を退職することになった後も、必ず生かされるものです。
短い期間でも、Strategy&で仕事をした経験があれば、転職市場では高く評価され、次のキャリアに困ることもありません。
特に「ビジネスマンとして大きく成長したい」と考えている方は、Strategy&への就職を検討してみてもいいでしょう。
Strategy&の転職まとめ
この記事ではStrategy&への転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、年収、求人情報などを紹介しました。
Strategy&は非常に激務ですが、一般水準よりも高い給料を得ることができます。
また、ビジネスマンとして大きく成長できる環境が整っていることも、魅力の1つです。
そのため、Strategy&への転職を成功させるのは簡単ではありません。
かなりハイレベルなビジネスマンでなければ、面接を通過して転職を勝ち取るのは難しいでしょう。
そこで、Strategy&への転職を目指す方におすすめしたいのが、セミナーの受講です。
セミナーを受講すれば、コンサルタントとして求められる様々なスキルを鍛えることができ、Strategy&が求めている人材に近づくことができます。
本気でStrategy&への転職をしたいと考えている方は、是非セミナーの受講を検討してみてください。
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