NTTデータ経営研究所は、株式会社NTTデータの子会社として、1991年に誕生したコンサルティング会社です。
国内発のコンサルティング会社ですが、2014年にはシンガポール、2019年にはバンコクにも事業所を設けるなど、積極的に国際展開も図っています。
この記事では、NTTデータ経営研究所への転職を目指す人向けに、会社概要や求人、実際の面接の流れなどについて、詳しく解説していきます。
目次
NTTデータ経営研究所はどんな会社?(企業情報)
社名 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所 |
本社所在地 | 東京都千代田区平河町2-7-9 JA 共済ビル10 階 |
代表者 | 取締役会長 宮野谷 篤 |
設立 | 1991年(平成3年)4月12日 |
資本金 | 4億5000万円 |
売上 | 不明 |
従業員 | 非公開 |
事業内容 |
|
公式サイト | https://www.nttdata-strategy.com/ |
職種と仕事内容
NTTデータ経営研究所では、主に以下6つの事業を展開しています。
- 調査研究
- 政策提言
- 構想・企画立案
- 戦略コンサルティング
- ビジネスコンサルティング
- ITコンサルティング
特にメインとなるのが、ビジネスコンサルティングや戦略コンサルティングです。
会社名から、ITコンサルティングに強いというイメージも抱きがちですが、それは違います。
NTTデータの子会社なので、安定して案件を受注できることが大きな強みです。
しかし、実際にはNTTデータ関連の案件は30%程度で、残る70%は自社で開拓した案件となっていることから、比較的独立性の強い会社であることもわかります。
従業員の平均年齢
NTTデータ経営研究所の具体的な平均年齢は公開されていません。
しかし、ホームページ上では、従業員の年齢構成が公開されています。
年齢層 | 割合 |
20代 | 約20% |
30代 | 約40% |
40代 | 約25% |
50代 | 約15% |
60代 | 数% |
20代と30代で全体の6割以上を占めているとあって、平均年齢は若めです。
しかし、Up Or Outの厳格な外資系コンサルティングファームなどと比較すると、40代、50代の従業員も多く在籍しています。
労働環境
NTTデータ経営研究所は、かなり働きやすい労働環境が整っています。
在宅勤務やモバイルワーク、サテライトオフィスなど、テレワークがしやすい環境が用意されており、さらにそのテレワークの活用に関して、時間や日数の制約は設けられていません。
そのため、かなり高い自由度で仕事を進めることができます。
サテライトオフィスは、ZXY(ジザイ)、NewWorkの2社と提携し、首都圏に150か所以上もの拠点があるのも大きな強みです。
さらに、本社のある永田町のオフィスでは、フレキシブルワークという、固定されたデスクに縛られない働き方を推奨しています。
残業時間は平均で1か月に70時間以上ということで、コンサルティングファームらしく、激務なのが特徴です。
しかし、忙しさは担当する案件や時期によりけりで、余裕があるときは、かなりスケジュールにゆとりを持てるようです。
そのため、プロジェクトが終了したら、長い期間の休暇を取り、旅行に出かける社員も多くいます。
また、NTTデータ経営研究所は、休暇を取ることを前向きにとらえる「ポジティブ・オフ」という社風があります。
これは、年度始めなどに有給休暇の取得予定を立て、組織内で調整することで、継続的・安定的な業務遂行とプライベートの時間の確保を目指すものです。
また、日本企業らしく福利厚生はかなり充実しています。
- 各種社会保険
- 退職金制度
- 定期健康診断
- インフルエンザ予防接種
- フィットネスクラブ補助
- 育児・介護コンシェルジュ
- レジャー施設割引
サークル活動も活発であるため、激務でありながら、ライフワークバランスの実現も目指せる労働環境です。
英語は必要?
NTTデータ経営研究所では、それほど英語力を求められません。
国内案件が中心で、なおかつ採用過程において英語面接も実施されないためです。
しかし、ここ数年のうちに、シンガポール、バンコクに事業所を設けるなど、海外展開も進めています。
さらに、多くの国や都市に事業所を設ける可能性もあります。
当然、海外赴任になる可能性もあるので、ビジネスレベル程度の英語力は身に着けておいて損はありません。
ビジネスレベルの英語力とは、TOEICのスコアで言うと700点程度です。
詳しくは後述しますが、NTTデータ経営研究所は「成長できる人材」を強く求めていますので、入社後も継続的な努力により、英語力を含めて、自分のスキルを高めていくことが大切です。
NTTデータ経営研究所の平均年収
NTTデータ経営研究所の平均年収は、役職が上がるほど高くなります。
役職 | 平均年収 |
コンサルタント | 400~600万円 |
シニアコンサルタント | 600~900万円 |
マネージャー | 900~1100万円 |
シニアマネージャー | 1100~1300万円 |
アソシエイトパートナー | 1500万円以上 |
パートナー | 1800万円以上 |
コンサルティング業界の中では、かなり低い給与水準です。
しかし、日本企業全体と比較した場合には、高い給与水準となります。
NTTデータ経営研究所では、年齢や在籍年数に関わらず、実力があれば昇進、昇格できる風潮があるため、若い人でも結果を残せば、年収水準を上げることが可能です。
一方、外資系コンサルティングのようなUp Or Outの厳しさもありません。
そのため、在籍年数が長くなって昇給ができなかったとしても、安定して給料を受け取ることができます。
なお、NTTデータでは裁量労働制が導入されているため、仕事の効率が悪い場合には、労働時間に見合わない給与となってしまうこともあります。
NTTデータ経営研究所の求人情報
NTTデータ経営研究所では、どのような求人があるのか、紹介します。
公開求人はある?
NTTデータ経営研究所の公式サイトでは、キャリア採用、新卒採用それぞれについての情報を確認することができます。
キャリア採用は通年行われており、基本的にはコンサルタント職の募集です。
NTTデータ経営研究所は、コンサル未経験者であっても積極的に採用していることに、大きな特徴があります。
実際に、転職者の出身業界を見てみると、コンサル業界出身者は全体の30%で、残りの70%はIT・通信業界、金融業界、建設業界、小売店、流通業界、メディア関連など様々。
各種転職サイトも含めて、1年を通して、多くの人に転職の門戸が開かれています。
採用大学実績
NTTデータ経営研究所の社員の出身大学については、公開されていませんでした。
コンサルタントファームにおいて、NTTデータ経営研究所と同等の就職難易度を誇ると言われているPwCやEYアドバイザリーなどの出身大学を見ると、東京大学や京都大学などの難関国公立や早慶上智などの難関私立の出身者が中心です。
よって、NTTデータ経営研究所の内定者も、同じような大学の出身と考えられます。
しかし、コンサルティングファームは、他の業界と比べて実力主義の風潮が強い業界です。
そのため、NTTデータ経営研究所のテストや面接などの過程において、実力をアピールすることができれば、高学歴でない人であっても、内定を勝ち取ることができます。
採用人数
NTTデータ経営研究所の採用人数は、公開されていませんでした。
会社全体の新卒と中途の比率は、2:8であるため、それほど多くの新卒社員は採用していないものと思われます。
NTTデータ経営研究所入社はどんな面接をするの?
NTTデータ経営研究所への就職を成功させるためには、当然面接試験を突破しなければなりません。
では、NTTデータ経営研究所で採用プロセスにおいて、どのような面接を行っているのか、情報を集めてみました。
志望動機
どの会社においても共通ですが、なぜNTTデータ経営研究所を志望するのか、という志望動機は必ず問われます。
ここでは、なぜコンサルタントなのか、なぜ数あるコンサルティングファームの中でもNTTデータ経営研究所なのか、ということを論理的に説明する必要があります。
大切なのは、志望動機だけを単体で考えるのではなく、面接全体に論理性を持たせることです。
付け焼き刃で作った回答では、面接の終盤になると必ず論理が破綻します。
志望動機の回答内容ももちろんですが、他の回答も含めて、一貫した論理性を持った回答を練るようにしましょう。
論文試験
NTTデータ経営研究所では、面接の後に必ず論文試験が行われます。
出題されるテーマは「地球温暖化がもたらすビジネスチャンス」のようなトピックで、虚をつくような難しいものではありません。
この論文の内容も、面接の志望動機との論理の一貫性が問われます。
また、面接官を納得させられるような内容で書くことも大切です。
論文の内容によって、企画書でクライアントを納得させられる人材なのか、ということもチェックされています。
現在の働き方
転職者は、現在の会社での働き方を問われます。
ずっとデスクワークなのか、それとも外に出て社外の様々な人と接する機会があるのかといったことを答えればOKです。
もちろん、嘘をつく必要はありません。
しかし、単に事実を答えるだけでは、内定に近づけません。
大切なのは、与えられた環境下において、自分で何を意識し、どれだけ主体的に行動しているかを説明することです。
回答次第では、やるべき仕事をただこなすだけの人間という烙印を押されてしまう可能性もあります。
NTTデータ経営研究所が求める人材
NTTデータ経営研究所では、自分自身のWILLをしっかりと持ち、自律的に行動できる人材を求めています。
それは、上記でも紹介したように、比較的自由な風土の社風だからです。
若いうちからも、裁量権を持って仕事ができることは、同業他社にはあまりない、NTTデータ経営研究所の魅力です。
また、NTTデータ経営研究所は、5Gなどの先進的な分野にも積極的に進出しています。
つまり、常に新たな案件に挑戦できる環境があるということです。
そのような社風ですので、現状維持では満足できず、常に新たなことに挑戦していきたいといった野心を持った人材が望まれます。
それを示すように、パートナークラスのインタビュー記事においても、「若手に関しては特定のスキルの有無よりこれから伸びる可能性を重視しています」という言葉がありました。
もちろん、コンサルタントとして活躍していくためには、論理的思考力やコミュニケーション能力、イマジネーション力などは欠かせません。
NTTデータ経営研究所に転職する難易度
NTTデータ経営研究所は、安定志向のコンサル志望者に、大きな人気のあるコンサルティングファームです。
そのため、新卒採用、中途採用ともに人気が集まり、内定を勝ち取るのは簡単ではありません。
NTTグループの中でも、比較的就職が難しい会社として位置づけられています。
学歴採用はありませんが、東京大学、京都大学を始めとした難関国公立や、早慶上智の上位学部などが、学歴のおおよその基準となります。
NTTデータ経営研究所に転職する理由
NTTデータ経営研究所は、Up Or Outのルールがなく、中長期的に安定してキャリアを形成していくことができるコンサルティングファームです。
そのため、転職を希望する理由としては、会社を踏み台にしていく、というよりはキャリアを形成していくということが中心です。
しかし、NTTデータ経営研究所を踏み台にして考える人もいます。
NTTデータ経営研究所では、若いうちからパートナークラスの社員とともに新規開拓に出かけたり、提案営業を行ったりと、数多くの経験をすることができます。
そこでは自分の名前をアピールすることができるため、指名がかかるコンサルタントになれば、他ファームへの転職や独立にもつながるでしょう。
労働環境は自由度が高く、さらに比較的裁量権もあるので、意欲が高い社員にとっては、スキルを磨き、成長していくのに最高な環境です。
様々な領域から多数の中途採用者が続々と入社してくることも、視野や考え方を広げるきっかけとなるため、まだ見えていない自分の将来の可能性を広げたいという理由で、NTTデータ経営研究所への転職を検討する人もいます。
NTTデータ経営研究所の転職まとめ
NTTデータ経営研究所は、国内で人気の高いコンサルティングファームです。
長期的なキャリア形成目的の人から、独立や他ファームへの転職のための踏み台として考える人まで、幅広い人材がNTTデータ経営研究所への転職を希望します。
いくら通年で求人があるとはいえ、競争を勝ち抜くのは簡単なことではありません。
特に、仕事をしながら転職の準備を進めている人にとっては、大きな壁となります。
そこでオススメなのが、セミナーの受講です。
セミナーを受講することで、無駄な準備にかける時間を減らし、最短距離で内定を勝ち取れる可能性が高くなります。
NTTデータ経営研究所への転職を希望されている方は、是非、セミナーの受講を検討してみてください。
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