三菱UFJリサーチ&コンサルティングは三菱UFJフィナンシャルグループに属するシンクタンクです
2006年1月に現在の組織体制が整いました。
国内には、東京、大阪、名古屋の3都市に拠点を設けています。
また、インドネシアのジャカルタとタイのバンコクには子会社を、ベトナムのホーチミンには駐在員事務所もあります。
この記事では、三菱UFJリサーチ&コンサルティングへの転職を志す人向けに、企業概要や年収、求人情報、面接内容などについて詳しく解説をしていきます。
目次
三菱UFJリサーチ&コンサルティングはどんな会社?(企業情報)
社名 | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門5-11-2 オランダヒルズ森タワー |
代表者 | 代表取締役社長 村林 聡 |
設立 | 2004年10月1日 |
資本金 | 20億6千万円 |
売上 | 170億3000万円 |
従業員 | 約950名 |
事業内容 |
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公式サイト | https://www.murc.jp/ |
職種と仕事内容
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの事業内容は、以下の5つです。
- コンサルティング事業
- 政策研究事業
- 人材開発事業
- 会員事業
- マクロ経済調査
国内のシンクタンクとしては珍しく、システム部門は設けていません。
中でも主力となる事業は、コンサルティングと政策研究(リサーチ)です。
コンサルティングでは、企業をクライアントとして、経営戦略や業務改革、人材育成、グローバルビジネスに関しての戦略立案や戦略実行のサポートをします。
政策研究においては、シンクタンクとして国や地方公共団体などの官公庁をクライアントとして、様々な分野についての調査・研究をベースとして政策の立案・執行を支援することにより、社会の発展に貢献しています。
一般的な日系の会社とは違い、ジョブローテーションによるゼネラリスト育成ではなく、特定の分野におけるスペシャリストの育成を行うのが三菱UFJリサーチ&コンサルティングの特徴です。
従業員の平均年齢
従業員の平均年齢は、43.0歳と比較的高めです。
コンサルティングファームらしく、実力主義の風潮は強いのですが、Up Or Outの強い外資系コンサルティングファームとは異なり、Up Or Stayの社風のため長期的に在籍する人が多くいます。
しかし、上位の役職は銀行からの転籍者で占められているため、そのことに不満を覚えて、離職する人も少なくありません。
労働環境
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、一定の年齢以上に達した社員は裁量労働制の対象となります。
そのため、比較的自由度が高く仕事ができる点が大きな魅力です。
実際に、ワークライフバランスを充実させられている社員も少なくありません。
なお、三菱UFJリサーチ&コンサルティングは給与の「自己選択制」を採用しています。
これは、基本給の水準を自分で選択できるというものです。
低い基本給で妥協する→仕事量少なくなる
しかし、やはりコンサルタント職はアサインされたプロジェクトの繁忙期には、終電を過ぎてタクシーでの帰宅を余儀なくされるほど多忙を極めることもあります。
平均的な月間の残業時間は50時間強です。
福利厚生については、日系のメガバンク系列ということで、充実していそうなイメージですが、実際には住宅補助やレクリエーション補助など、最低限のものに過ぎません。
住宅ローン補助などはなく、退職金もかなり抑え込まれています。
英語は必要?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、採用段階において英語力を問うことはありません。
しかし、仕事を通じては、英語を使ってやりとりをしたり、英字の資料を読み込まなければならなかったりするともあります。
そのため、一般的な大卒レベル以上は英語力を有していることが望まれます。
後にも紹介しますが、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの採用者のボリューム層はMARCHです。
例えば立教大学の出身者のTOEICの平均スコアは630点程度と言われているので、このあたりのスコアを目途に、英語力を身に着けておくのが良いでしょう。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの平均年収
三菱UFJリサーチ&コンサルティングのコンサルタント職は、その職位に応じて年収が代わります。
具体的な職位と年収金額の関係は、以下の通りです。
職位 | 年収 |
アソシエイト | 500~700万円 |
コンサルタント | 700~900万円 |
シニアコンサルタント | 800~1000万円 |
マネージャー | 1000~1400万円 |
シニアマネージャー | 1500万円以上 |
一般的な日系企業と比べると、高水準の賃金を受け取ることができます。
同じ職位の中でも、それぞれに5~6段階のランクがあり、上司の推薦により上昇も可能です。
なお、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの年収のうち、大きな割合は賞与が占めます。
そのため、どれだけの実績を出したか、ということが非常に重要です。
予め給与として支払われる予算は一定額が計上されており、そのパイを奪い合うというような構図になります。
チームとして大きな実績を残すほど、チームが獲得するパイが大きくなり、それに連動して個人の賞与も大きくなっていくという形です。
そのような給与体系のため、チーム内のまとまりは強いものの、他のチームの人との人間関係はぎすぎすしやすいというのも、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの特徴の1つです。
なお、マネージャークラス以上は銀行からの転籍者により独占される役職です。
そのため、どれだけ昇給できたとしても、1000万円が限度になると考えられます。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの求人情報
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの求人情報について、紹介します。
公開求人はある?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの公式サイトでは、常に中途採用の募集をしています。
中途採用の場合には、特定の分野におけるコンサルタント職の募集が中心です。
そのため、専門的な知識や経験、スキルを有していることが、応募条件となっている場合もあります。
例えば、「経営継承コンサルティング」の応募条件には、
- 会社法・税法などの専門的知識
- 経営全般に関する深い洞察力
を有していることが望ましいと記されています。
なお、中途採用の場合には、基本的に3年以上の職務経歴が必要です。業種は必ずしもコンサルタント職である必要はありません。
採用大学実績
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの従業員には、多くの大学の出身者がいます。
中でも、トップボリューム層は、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学のいわゆるMARCHレベルの大学です。
しかし、人物重視の選考のため、学歴は重視していません。
あくまでも、内定を獲得した人がMARCH出身であった、という話です。
採用人数
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの新卒採用者数は、年度によって大きく変わり、30名程度の時もあれば、70名程度の内定者を出す場合もあります。
中途採用も積極的に行っており、近年は若手職員の離職も頻繁であるため、全従業員に占める中途採用者の割合が大きくなってきています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング入社はどんな面接をするの?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングに転職するためには、面接試験をパスしなければなりません。
人物重視の選考を行っているため、面接は非常に重要です。
では、具体的にどのような面接が行われているのか、どんな点に
注意して回答すればいいのか、三菱UFJリサーチ&コンサルティングで面接官を担当するチーフコンサルタントのインタビューから紹介します。
過去に逃げ出したくなるような状況でどんな対応をしたか
三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、選考に際して求職者に「強靭性」があるか否かを重視しています。
これは、困難な状況に直面しても、それを乗り越えていくことができる能力があるかということです。
それを、過去の苦しい体験について質問することで確認します。
特にコンサルタントとして仕事をする場合、常に正解がない問いに挑戦していくわけですから、失敗することも少なくありません。
そんな状況においても、前向きに対応できる人間であると、アピールすることが大切です。
人にはない自分の強みは何か
三菱UFJリサーチ&コンサルティングには、多様な価値観、多様なバックグラウンドを持った人材が集まります。
会社としても、みんながみんな同じである「金太郎あめ集団」になることは目指していません。
そのため、常に今の会社にはない、新たな刺激を求めています。
他の人が持っていない、自分だけの強みがある人は、それが大きなチャンスになります。
一般的な強みであっても、自分自身の独自のエピソードを交えて話すことで、自分に特有の強みに昇華させることも可能です。
面接前には必ず、自分自身の長所を自分特有のものとして表現できるようにしておきましょう。
コンサル体験会
コンサル体験会は、いわゆるケース面接です。
実際に起こりうるクライアントの課題を想定して、自分がコンサルタントならばどのような提案をするか、というところを問われます。
また、コンサル体験会は数人のグループを組んで行われるものです。
そのため、チームプレーができるか、協調性があるかといったような点も問われます。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが求める人材
三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、多様な価値観を持つ人材を求めています。
それは、多様な人材がいるからこそ、ダイナミズムが生まれると考えているためです。
そのため、三菱UFJリサーチ&コンサルティングには、多様なバックグラウンドを持った人材が多数在籍をしています。
従業員のインタビューでも、「いい意味で変わった人が多く、面白い」という声が多数ありました。
しかし、そんな中でも特に以下の3つの要素について、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが重視している点があります。
- 世の中に貢献したいと思う志
- 自身のコアスキルの確立へのたゆまぬ意志を持つ人材
- 協働によって価値を創り出せる人材
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの主力事業は、クライアントあって初めて成立するものです。
そのため、「自分のため」ではなく「クライアント」のため、そしてその先にある世の中のためというスケールで考え、行動できる人材が重宝されます。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングに転職する難易度
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、自分自身の選択により給与をある程度上下させることができます。
また、裁量労働制の導入など、比較的自由度が高い働き方ができるのも魅力です。
待遇面や福利厚生においては、他のコンサルティングファームやシンクタンクに劣る部分があるのも否めませんが、総じて人気の企業であることには変わりありません。
転職者向けの中途採用の募集もかなり頻繁に出ていますが、いずれも専門的な知識やスキルを有していることが最低条件です。
そのうえで、求める人材にマッチしているか否かを問われるため、簡単に転職を勝ち取ることはできないでしょう。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングに転職する理由
記事の途中でも紹介したように、基本的には年功序列で昇進ができ、ある程度の役職までは上り詰めることができます。
しかし、課長クラスや部長クラス以上は、銀行からの転籍者で占められており、出世の道はありません。
また、マネジメントの知識も経験もない人が上に立ち、さらに頻繁な人事異動があるため、比較的ストレスは溜まりやすい職場であると言えます。
それでも、メガバンク系列ということで、潰れる心配が少なく、安定して雇用を守られるという点は魅力です。
そのため、特にキャリアアップを志すわけではなく、安定して仕事を続けたいという方にはおすすめです。
一方で、他ファームへの転職や独立を考えている方には、あまりおすすめができません。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの転職まとめ
この記事では、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの企業概要や平均年収、求人情報、面接の内容などについて、詳しく紹介しました。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、メガバンク系列のシンクタンクということで、非常に人気の大きい企業です。
そのため、採用選考は熾烈を極めることも少なくありません。
転職を勝ち取るためには、無駄のない準備をしっかりと進めていく必要があります。
しかし、ケース面接の想定など、自分一人では準備が賄えない部分が大きいのも事実です。
そこで、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの転職を志望する方には、セミナーの受講をおすすめします。
セミナーを受講することで、不足のない準備ができ、最短距離での転職を勝ち取れるでしょう。是非検討してみてください。
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