レイヤーズコンサルティングは、1983年に創業した日系のコンサルティングファームです。
本社は東京都品川区に置いています。
2012年4月にはインドのTata Strategic Management Groupと業務提携契約を締結していることもあり、グローバル展開も積極的に行っています。
この記事では、レイヤーズコンサルティングへの転職を志す方向けに、企業情報や労働環境、平均年収、求人情報などを解説します。
「レイヤーズコンサルティングに転職したい」と考えている方は、是非参考にしてください。
目次
レイヤーズコンサルティングの企業情報
社名 | 株式会社レイヤーズ・コンサルティング |
本社所在地 | 東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア14階 |
代表者 | 代表取締役CEO 杉野 尚志 代表取締役会長 秋田 芳樹 代表取締役COO 中防 保 |
設立 | 1983年12月 |
資本金 | 6000万円 |
売上 | 非公開 |
従業員 | 330名 |
事業内容 | 下記領域における経営コンサルティングサービス
|
公式サイト | https://www.layers.co.jp/ |
職種と仕事内容
レイヤーズコンサルティングは幅広い分野に関しての経営コンサルティングを行っています。
具体的な領域としては、以下のようなものがあります。
- 新規事業開発・ビジネスモデル改革・M&A支援
- グループ・グローバル経営管理
- ガバナンス強化
- マーケティング戦略・営業改革
- 業務改革
- サプライチェーンマネジメント
- ヒューマンリソースマネジメント
- デジタル戦略・ITマネジメント
クライアント企業は上場企業が約9割を占めており、ビジネス最前線の一流企業を相手にコンサルティングを行うことができるのが特徴の1つです。
全案件のうち、製造業及びサービス業が全体の約半分を占めているというのも特徴的です。
また、レイヤーズコンサルティングには以下のキャリアパスが用意されています。
- コンサルタント(3~4年)
- シニアコンサルタント(2~4年)
- マネージャー
- ディレクター
- マネージングディレクター
外資系ファームのような完全実力主義の風潮はありませんので、基本的に年次に応じて昇格が可能。
評価次第によっては採用後5年でマネージャークラスになり、マネジメントの仕事を任されることもあります。
レイヤーズコンサルティングの労働環境
レイヤーズコンサルティングの労働環境について、詳しく紹介します。
残業時間
Openworkによれば、レイヤーズコンサルティングの平均残業時間は50時間程度です。
およそコンサルティングファームの標準的な数字と言えるでしょう。
ただ、毎日2~3時間程度の残業を強いられるというわけではなく、プロジェクトの進捗状況によって100時間を超えるような時もあれば、1分も残業しない時もあるというのが実情です。
完全実力主義というわけではないものの、成果物さえしっかりと完成していれば、残業せずに帰宅することも特に咎められません。
実際にレイヤーズコンサルティングにはハイパフォーマーなコンサルタントが多く、うまく仕事を切り上げてオフの時間を充実させている人も多いようです。
福利厚生
レイヤーズコンサルティングの採用情報のページに掲載されている福利厚生及び諸手当については、以下の通りです。
- 各種社会保険制度
- 出産休暇及び育児休暇制度
- 慶弔休暇
最低限の制度だけがある、と考えた方が良いでしょう。
日系企業は手厚い福利厚生があるのが一般的ですので、その標準と比較するとレイヤーズコンサルティングの福利厚生には物足りなさを感じるかもしれません。
出産休暇や育児休暇など、女性が働きやすい職場のための制度は整えられているものの、取得実績は低いというのが実情です。
英語は必要?
レイヤーズコンサルティングの就職に際しては、英語力は不問です。
その旨は募集要項にもはっきりと掲載されています。
その大きな理由は、レイヤーズコンサルティングが日系のコンサルティングファームであるためです。
グローバルなファームの場合、採用やキャリアアップに際して英語力は必須要件とされることもありますが、レイヤーズコンサルティングの場合は不要です。
しかし近年グローバル化が加速している影響もあり、キャリア採用の職種によっては、英語力が問われることもあります。
公式サイトでも「英語力不問」としながらも「語学力をお持ちの方は、採用選考においてプラス要素として選考しております」との記載もあるので、英語力が1つの評価ポイントになることは間違いありません。
レイヤーズコンサルティングの平均年収
レイヤーズコンサルティングの給与は年俸制です。
その年俸額を12分割した金額が、毎月支払われるということになります。
賞与や1か月あたり45時間分の見込み残業代も込みの金額です。
1年目の年俸は大卒で480万円、大学院卒で500万円と設定されており、比較的高めであると言えるでしょう。
またその後は年次や評価等に応じて昇格し、その職位に応じて年俸も上昇していきます。
具体的な年俸金額は、概ね以下の通りです。
職位 | 年俸額 |
コンサルタント | 480~600万円 |
シニアコンサルタント | 600~700万円 |
マネージャー | 700~900万円 |
シニアマネージャー | 900~1100万円 |
ディレクター | 1100万円~ |
一般的な事業会社と比較すると年収水準は高めです。
しかし、コンサルティングファーム業界で比較すると、標準もしくは若干少なめと言えるでしょう。
上述のように、レイヤーズコンサルティングはそれほど福利厚生や諸手当も充実していないので、待遇面は同業他社と比較しても劣っていると言わざるを得ません。
レイヤーズコンサルティングの口コミ
レイヤーズコンサルティングの退職者や現役コンサルタントの口コミをいくつか紹介します。
レイヤーズコンサルティングは若手でも大きな仕事を任されるとあって、成長環境を評価する声が多数ありました。
レイヤーズコンサルティングの求人情報
レイヤーズコンサルティングの求人情報について紹介します。
公開求人はある?
レイヤーズコンサルティングの公式サイトには、新卒採用、第二新卒採用、キャリア採用の情報が掲載されています。
第二新卒は、大卒後3年以内の方が対象です。
それ以上の実務経験がある場合には、キャリア採用の枠での応募となります。
キャリア採用の場合、経験者と未経験者により募集職種は異なります。
未経験者の場合は経営コンサルタントのみです。
入社後はまずはトレーニングを受け、その後現場にアサインされてOJTで育成されます。
一方経験者採用ではジョブ型採用を行っています。
コンサルタントやシニアコンサルタントのみならず、マネジメント職での募集も少なくありません。
レイヤーズコンサルティングが財務や会計に特に力を入れているということもあり、公認会計士や税理士などの難関資格が必須要件になっていることもあります。
採用情報
レイヤーズコンサルティングの社員の主な出身大学は、公式サイトにて以下の通り紹介されています。
最低でもMARCH以上ということで、比較的求められる学歴は高めです。
レイヤーズコンサルティングは、採用に際して学歴フィルターを利用しているわけではないものの、その選考の難易度も鑑みて、結果的に内定者は高学歴者ばかりになると言えるでしょう。
レイヤーズコンサルティング入社はどんな試験・面接をするの?
レイヤーズコンサルティングに実際に入社するためには、選考試験や面接試験を突破する必要があります。
具体的にどのようなフローで選考が行われるのか、また面接で重視すべきポイントは何かということを解説します。
レイヤーズコンサルティングの選考スケジュール
公式サイトでは、選考フローについて以下の通り掲載されています。
- エントリーシート提出
- 1次面接
- 筆記試験
- 2次面接
- 最終面接
Webテストよりも先に1次面接が行われるということで、少し珍しい選考形態をとっています。
新卒採用だけではなく、第二新卒及びキャリア採用についても、概ね上記の流れで行われるようです。
筆記試験は独自形式
レイヤーズコンサルティングの筆記試験は、独自の形式で行われています。
ロジカルツリーの作成など、コンサルタントが実際の仕事現場で使う問題も出題されるため、しっかりと準備しておくことが求められます。
ロジカルツリーの作成はいくらビジネススキルが高い人でも、いきなり対応できるほど簡単なものではありません。
そのため予め書籍を読んでおき、実際に使用してみるなど、しっかりと準備しておく必要があります。
面接の実際の質問例①「どんな業界のどんな課題を解決したいか」
これは多くの面接経験者が受けたことがあると回答している質問です。
冒頭で述べたようにレイヤーズコンサルティングは幅広い領域について、コンサルティングを行っています。
その中で、具体的に自分がどんな領域のコンサルティングを行いたいかが問われているのです。
より具体性のある回答をすることで、「きちんと業界研究や企業研究をしている」という評価を受けることができます。
「どんな案件でも誠心誠意頑張りたい」というような回答は、抽象的すぎて低評価につながる可能性もあるので、注意してください。
面接の実際の質問例②「過去に特に力を入れて成し遂げた経験はあるか」
面接では過去の具体的な経験から、面接官が求職者の人物像をイメージしていきます。
そのため、「過去にどのような経験をしてきたか」という質問は頻繁になされるものです。
レイヤーズコンサルティングでは、3~6名の人数編成でプロジェクトチームが組まれ、仕事を一緒に進めていくことになります。
できるだけそれに近い規模での集団の経験を話すのが得策です。
レイヤーズコンサルティングは、一人ひとりに任される責任や権限が他社に比べて大きいという特徴があるので、自分一人で努力をして成し遂げたという経験でも悪くありません。
しかし、協調性や対人スキルなどのコミュニケーション能力が採用においては重視されるので、自分一人のエピソードよりは、集団でのエピソードの方が望まれます。
面接の実際の質問例③「気持ちが落ち込んでしまった時、どのように立て直しているか」
レイヤーズコンサルティングに限らず、コンサルタントの仕事はかなりストレスフルです。
自分の思うようにいかないことも多く、上司やクライアントからなかなか納得を得られず、苦しむこともあるでしょう。
しかしそれでも、決められた納期までにはきっちりと成果を収めなければなりません。
そのため、コンサルタントは他の職業以上にストレス耐性が必要とされます。
ストレス耐性とは、単なる我慢強さだけを指すのではなく、いかに早くストレスを緩和できるかというストレス解消スキルも含まれます。
ストレスが溜まってしまうのは前提として、その解消のために何をしているか、また具体的にその効果は出ているのかなどを、面接で回答できるように準備しておきましょう。
レイヤーズコンサルティングが求める人材
レイヤーズコンサルティングの公式サイトに記載されている会社紹介から、求職者に求められる3つの要素を紹介します。
- 新しい価値を創造するべくチャレンジできる
- 自らの長所を積極的に伸ばす、また周囲の長所を伸ばそうとする
- 互いに助け合い、高めあうことができる
レイヤーズコンサルティングは、長所伸長及び未来志向を重視している会社です。
そのため、過去の実績や正解にとらわれず、自分自身の思考や創意工夫により、新たな価値を生み出すことができる人材を求めています。
またチームでの仕事の機会が多くあるため、自分だけではなく仲間の長所も伸ばせるかという点も重要です。
レイヤーズコンサルティングに転職する難易度
レイヤーズコンサルティングは通年で採用を行っているものの、その選考を通過するのは簡単ではありません。
若いうちからビジネス戦闘力を高める環境が整っているということもあり、特に将来的な起業を考えているような野心溢れる人材が選考に集まります。
その中で、面接官の目に留まるような人材になれなければ、内定を勝ち得ることはできません。
また、筆記試験でロジカルツリーの作成を求められるという、他のファームには見られない特徴もあります。
この点からも、レイヤーズコンサルティングがある程度の実力を持つ人材を求めていることが分かるでしょう。
レイヤーズコンサルティングに就職する理由
レイヤーズコンサルティングは、待遇はそれほどよくないものの、成長環境が整っていることでかなり高い人気を誇っています。
いきなり現場にアサインされるわけではなく、しっかりと研修を受けることができるため、心理的なハードルも低めです。
また、評価次第では20代のうちにマネージャークラスに昇進することもでき、プロジェクトやチーム全体をマネジメントする経験を積むことができます。
20代でマネージャークラスに昇格できる可能性がある企業は、レイヤーズコンサルティングのほかになかなか見られません。
将来的にパートナーを目指すというキャリアパスもありますが、多くの人がレイヤーズコンサルティングでの経験を引っ提げて、転職や独立・起業という選択をします。
そのため将来的なキャリアアップを目指してビジネス戦闘力を高めたい、と考えている方におすすめです。
レイヤーズコンサルティングの転職まとめ
この記事ではレイヤーズコンサルティングの企業情報や労働環境、平均年収、求人情報などを紹介しました。
レイヤーズコンサルティングはビジネスマンとしての成長環境が整っていることもあり、野心のある若者からの人気度が高い会社です。
通年で採用は行われているものの、実際に内定を勝ち取るためには、厳しい競争を勝ち抜く必要があります。
決して就職・転職難易度の低い会社ではありません。
少しでもレイヤーズコンサルティングへの転職の可能性を高めたい方におすすめなのが、セミナーの受講です。
セミナーを受講することでコンサルタントとして求められるスキルやマインドを身に着けることができ、市場価値を高めることができるでしょう。
本気でレイヤーズコンサルティングに転職したいと考えている方は、是非セミナーの受講も検討してみてください。
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