KPMGコンサルティングを転職先として検討したことはありますか?
KPMGコンサルティングは、世界4大監査法人の一つであるオランダに本社を置くKPMGを母体としたコンサルティングファームです。
ヨーロッパ発祥ということもありアメリカ系コンサルティングファームとは少し異なる企業文化を持つ会社です。
日本においては国際会計事務所としては初めて進出を果たした企業で、メンバーファームとしてKPMG税理士法人、有限責任あずさ監査法人などがあります。
目次
KPMGコンサルティングはどんな会社?(企業情報)
社名 | KPMGコンサルティング株式会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1−9−7 大手町ファイナンシャルシティ サウスタワー |
代表者 | 代表取締役社長 兼 CEO 宮原 正広 |
設立 | 2014年 |
資本金 | 非公開 |
売上 | 非公開 |
従業員 | 1,092人 |
事業内容 |
|
公式サイト | https://www.baycurrent.co.jp/ |
職種と仕事内容
KPMGコンサルティングが中途採用として募集している部門は大きく分けて3部門です。
時期によって異なるため、常時募集しているとは限りませんが、採用後の配属先として用意されている一例としては下記の3部門があります。
- マネジメントコンサルティング部門
- リスクコンサルティング部門
- セクター部門
の3部門です。これらの3部門それぞれ共通しているのは、「コンサルティング業界での経験が必須ではない」ということです。
KPMGコンサルティングが重視するのは、中途採用となる新しい社員がそれまでの職歴の中で培ってきた経験や知識をKPMGコンサルティングでの業務で活かすことです。
また、原則的にはそれまでの経験やスキルなどを総合的に勘案して配属先の部門が決定されますが、仮に強く希望する配属先があれば希望を伝えることも可能です。
従業員の平均年齢
KPMGコンサルティングの平均年齢は公開されていません。ただ、口コミをチェックすると平均年齢は35歳前後となっています。
他のコンサルティングファームと比較しても同程度の年齢層です。
コンサル業界は「UP or OUT」の業界です。時代が進むにつれてその傾向は薄れつつあるものの、外資系のコンサルティングファームをいうこともあり、そもそも入社する方の転職思考が強い傾向にあります。
ただし、中途採用を行っているため、想定される平均年齢はあくまでも「想定」の平均値だということは考慮しておく必要があります。
労働環境
KPMGコンサルティングの福利厚生は代表的なものとして以下のものがあります。
- カフェテリアプラン
- マッサージルーム
- 出産・育児休暇
- 時短勤務制度
- 各種サークル・クラブ活動
他の外資系のコンサルティングファームと比較するとかなり充実した内容となっています。
休暇制度もリフレッシュ休暇が定められているなど良好と言えます。
残業も外資系のコンサルティングファームらしく、少ないです。監査法人グループであるため遵守するルールが多いため、時間を削減する風土があることも特徴。
ただしクライアントによってはやむを得ず残業をしなくてはいけない場合もあるので注意が必要です。
ただ、月50時間の残業代が既に給料に含まれているので、月50時間ほどの残業は覚悟しておいた方がよいでしょう。
英語は必要?
どの職種に関しても最終的に英語力が求められるため、最低でもTOEIC700点以上の英語力が求められます。
- 英語面接
- ディスカッション
- プレゼン
などでも英語を使用することが多く、採用の基準にもビジネス英語(ビジネス会話に支障がないレベル)を話すことができることが必須となっています。
福利厚生制度として「英語研修」や「中国語研修」も行われており、入社してからも英語力のアップ・新たに言語を覚えるなど常に語学力を高める必要があります。
KPMGコンサルティングの平均年収
全社員の平均年収としては900〜1,000万円です。
中途採用であっても一般的な日本企業の平均年収を上回る金額が提示されることが多い会社です。
通常給与に加えてボーナスも支給されますので、仕事やプロジェクトの成果によってはボーナスを合わせて年収がアップすることも珍しくありません。
世界4大監査法人を母体としているので、年収レベルも業界のトップ層と言えます。
同業他社からの転職者の場合は年収がアップしたという事例も多く報告されているため、年収面では優遇されていると考えていいでしょう。
KPMGコンサルティングの求人情報
KPMGコンサルティングの求人情報をご紹介します。
公開求人はある?
KPMGコンサルティングの公式サイトでは下記のように採用部門を公開しています(※募集職種などは一定ではありません)。
- マネジメントコンサルティング部門
- リスクコンサルティング部門
- セクター部門
大手求人サイトでも数は多くないものの求人を掲載しているなど一般公開されている求人はあります。
採用大学実績
学歴は大卒以上となっていますが、東大、京大、東工大、早稲田、慶應などのいわゆる上位大学の出身者が多いです。
ですが早稲田や慶應以外の上位私立大からの入社実績もあるようです。
口コミによるとMARCH以下の大学は書類選考の時点で落とされる場合もあるようです。
KPMGコンサルティングは2014年設立ですが、現体制以前からも日本市場での活動実績は十分な会社です。
順調にクライアントや案件数を伸ばし、実績を積み重ねている企業であり常に成長を求めています。
中途採用は特に学歴よりも経験や実力を重視しています。基本的には応募者の能力ベースによる採用活動を行っていると考えられています。
採用人数
KPMGコンサルティングの新卒採用人数は50〜60名とされています。
ただ、中途採用の人数も明確には決まっておらず、部門やプロジェクトごとの欠員状況や新規プロジェクトの必要人数などに応じて若干名の採用計画が組まれます。
一般的に、中途採用は大量に採用を行うことは多くありません。
ピンポイントで必要な能力を持つ人材を探しているケースがほとんどなので、狭き門であることには疑いありません。
KPMGコンサルティング入社にはどんな面接をするの?
KPMGコンサルティングは入社にあたってどのような試験や面接を行うのでしょうか?
選考のフローとしては、
となっています。
一次面接から二次面接以降
KPMGコンサルティングの一次面接は二次面接なども含めて複数回行われるのが通例です。
具体的に面接中のポイントとなるのは
- 志望動機
- 職務経験
の2点です。
もちろん、毎回同じ内容の筆記試験になるとは断言できませんが、一つの実例としては上記のポイントが参考になるでしょう。
KPMGコンサルティングの中途採用ではコンサルタントとして働いていなくても応募できるようになっています。そのためしっかりと自分の過去の実績について話すことができるようにしておくことも大切です。
また、面接中には入社できた場合にはどのようなプロジェクトに関わりたいか、どのようなコンサルタントを目指したいかといった具体的な入社後のイメージを質問されることもありますので、自己ロープレなどで面接対策を行いましょう。
最終面接(オファー面接)
応募段階ではコンサルティング経験は必須ではありませんが、最終面接ではコンサルティング経験の有無や、ある場合はどのような経験があるのかについて具体的な質問をされます。
また、具体的にいつから入社可能か、他にもどこの面接を受けていてKPMGコンサルティングへの入社意欲がどのぐらいあるのか、といったことも質問されます。
正直に答えることが大切ですが、マイナスなイメージをもたれないように気をつけましょう。
最終面接としては面接官との話の中で課題が設定されたり、一般的なケース課題が設定されることもあります。
ケース面接の課題についてはコンサルタントとしての資質をより深く見極める意図があるため、新聞記事を使ったケース面接が行われることもあります。
また過去の実績について深掘りをされることが多く、「過去の実績をもう一度経験したら、どこをどう改善するか」を聞かれることが多いようです。
自分の実績をもう一度しっかりと端的に説明できるようにすることはもちろんですが、その結果をより改善する方法、改善したらどうなるかも想定しておきましょう。
この面接では、現在進行している案件であったり、抱えているクライアントの要望とも実績を照らし合わされます。
企業調査を行いどのような案件を抱えていそうか、どんなクライアントがいるかによってあなたの経歴とマッチしそうな事柄も調べ上げておきましょう。
KPMGコンサルティングが求める人材
KPMGコンサルティングは「クロスボーダーなコンサルティング」をできる人材を募集しています。
またコンサル業界は常に変化している業界で、変化をすることをビジネスとしているので、柔軟に考え「変化を恐れない」人材を歓迎しています。
また、新たな人材育成をテーマとしており、忙しく結果を出しながらも結果を出すことのできるノウハウを作りあげ、組織として変化していきながら成長していくことを目標としています。
「変化と成長」がキーワードになります。
KPMGコンサルティングに転職する難易度
KPMGコンサルティングへの転職はかなり難しいと言われています。
大卒以上なら誰でも受けることができ、コンサルタントとしての経験も問われないのですが、運営母体は世界でもトップクラスのコンサルティングファームです。
見た目の窓口は広いものの、あなたの経歴次第では書類選考の時点で弾かれてしまう場合もあります。
経歴次第では面接自体に進むことも難しくなっているので、一旦その他のコンサルティングファームで働いてから応募することも一つの手。
応募回数自体に制限はないので経験を身につけてからでも遅くはありません。
中途は即戦力を求めている場合が多いので、圧倒するような実績を身に付ければ採用される可能性も高まります。
KPMGコンサルティングに転職する理由
あなたがKPMGコンサルティングに転職したいと思う理由はなんでしょうか?
KPMGコンサルティングはコンサル業界未経験でも入社できる会社のため、他業種の実績を元に、コンサルタントへ転職したい方が集まります。
入社することは難しくなっているので自分の実績に自信があり、KPMGコンサルティングでその実力を試してみたいと思う方が入社します。
年収面や福利厚生の面を考えてもかなり充実しているので待遇面に惹かれて転職する方もいらっしゃいますね。
ただ、待遇面を目的に転職を考えたとしてもKPMGコンサルティングが候補に上がる時点でかなりの実力者であることが想定されます。
また、独立意識が高く「世界でも最高峰のコンサル会社」で働いた実績を元に独立を考え、キャリアアップを目指したい方も転職する理由に挙げられます。
KPMGコンサルティングの転職まとめ
KPMGコンサルティングへ中途採用で転職するためにはしっかりとした準備が必要になります。転職エージェントなどに登録してキャリア相談するのも一つの手段です。
しかし、その前に転職・就職セミナーなどに参加してスキルアップのきっかけを得ることも有効です。
特にキャリアアップを狙う場合はこれまでの経験を上回るステージに行くことになるので、今まで得られていなかった知識や行動などを身につけていくことが必要になります。
セミナーによっては特定業種や業界向けの面接対策についてレクチャーしてくれるものもありますから、自分が持っていなかった知識などを身につけるためには有効な手段です。
もしセミナーなどでそのヒントやきっかけを得ることができれば、コンサルタントとしてのキャリアを積んできた方なら未経験者よりもステップアップするまでの時間は短縮できるでしょう。
ぜひコンサルとしてのキャリアップセミナーなどの利用を検討してみてください。
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