ケンブリッジテクノロジーパートナーズは、東京都港区に所在しているコンサルティングファームです。
フランスではキャップジェミニに次ぐ2番手のコンサルティングファームとしての立ち位置にいるキャップジェミニを親会社にもっています。
この記事では、ケンブリッジテクノロジーパートナーズへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、年収、口コミ、求人情報、選考内容などを詳しく紹介していますので、是非参考にしてください。
目次
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの企業情報
社名 | ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂2-14-32 赤坂2・14プラザビル4階 |
代表者 | 代表取締役社長 鈴木 努 |
設立 | 1997年6月 |
資本金 | 1000万円 |
売上 | 1億9201万5000円 |
従業員 | 152名 |
事業内容 |
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公式サイト | https://www.ctp.co.jp/ |
職種と仕事内容
ケンブリッジテクノロジーパートナーズでは、以下6つのソリューション分野についてのコンサルティングを主要事業としています。
- 組織・業務変革
- 経営戦略立案
- IT戦略立案
- 新規事業創造
- プロジェクトマネジメント
- 人材育成
部署制ではなくプロジェクト制を採用しているため、特定の業種や特定のソリューション分野だけを担当することはありません。
そのため、プロジェクトが立ち上がるごとに幅広い仕事を経験することができます。
また、ケンブリッジテクノロジーパートナーズは「ファシリテーション型コンサルティング」を掲げており、ソリューションを提供するのではなく、クライアントが自ら変革できるよう支援するのが同社の根本となるスタイルです。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの労働環境
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの月間残業時間や福利厚生、求められる英語力について解説します。
残業時間
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの月間あたりの平均残業時間は46.6時間です。
給与にはあらかじめ月40時間分の見なし残業代が含まれているため、それほど激務になるとまでは言えません。
会社としても、コンプライアンス意識は比較的高く、昨今の働き方改革の流れを受けて、できるだけ長時間労働はしないように、という雰囲気があるようです。
そのため、平日はちらほら終電間際まで残って仕事をしている人もいるものの、休日出勤を強いられることは多くないという口コミもありました。
プロジェクトの合間には、週単位での休暇を取得して、長期の旅行に出かけるというようなことも一般的なようです。
ただ、マネージャークラス以上になると、非常に多忙となり、土日祝日には経営合宿に出かけることもあります。
福利厚生
ケンブリッジテクノロジーパートナーズは、外資系コンサルティングファームらしく福利厚生はそれほど充実していません。
最低限の社会保険制度に加えて、会社が所有する保養所やホテル等を割引で利用できる程度となっています。
退職金制度はありません。
育児や介護などの休暇制度も、一応は整っていますが、そもそも女性社員の割合は非常に小さいため、有効に機能しているかは未知数とする声が多数あります。
現状は男性社員も職場を離れて育児休暇を取得するというケースは少ないようです。
英語は必要?
ケンブリッジテクノロジーパートナーズは、海外にも事業所や子会社を設けており、様々な主体とグローバルなコミュニケーションを取りながら事業を進めています。
そのため、日常の仕事においても英語を使う機会が非常に多くあるため、ビジネスレベル以上の英語力は身に着けておいた方が良いでしょう。
目安としては、TOEICで700点以上です。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの平均年収
ケンブリッジテクノロジーパートナーズでは、年俸制を採用しています。
新卒社員の場合は460万円です。
年俸の中には40時間の見なし残業代が含まれているため、残業代は支給されません。
また、外資系コンサルティングファームらしく、実力主義を取り入れているところも特徴で、年に1回支給されるボーナスは、業績に応じて変動します。
ただ、ボーナスの計算式は「役職(タイトル)に応じた割合×1年間のパフォーマンス×年俸」で計算。
役職が低いうちは、ボーナス割合も低めに設定されているため、それほど高額のボーナスは期待できません。
その後は、シニアコンサルタントで600~900万円程度、マネージャークラス以上で1000万円超えというような流れで年収は推移していきます。
高給と言われるコンサルティング業界の中では、ケンブリッジテクノロジーパートナーズの年収は低いと言わざるを得ません。
福利厚生もほとんどありませんし、退職金もないということを鑑みると、待遇面ではあまり魅力のない会社です。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの口コミ
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの従業員や退職者の口コミをいくつか紹介します。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズは、Openworkの社員による会社評価スコアで5点満点中4.67点と、非常に高い数値を記録しており、かなり内部からの満足度が高くなっているのが大きな特徴です。
特に、
- 20代成長環境
- 社員の相互尊重
- 風通しのよさ
- 社員の士気
- 人事評価の適正感
については、いずれも4.7以上の数値をたたき出しており、モチベーション高く、同僚と協力し合いながら仕事を進めることができるという社風を感じ取ることができます。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの求人情報
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの求人情報について紹介します。
公開求人はある?
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの公式サイトにおいては、新卒採用及びキャリア採用の求人が公開されています。
大卒後3年以内ならば新卒枠、3年以上の実務経験がある場合にはキャリア枠でのエントリーとなります。
コンサルタントの募集は常にある状態で、通年エントリーができるため、ケンブリッジテクノロジーパートナーズへの転職を検討する場合には、積極的にエントリーするようにしましょう。
採用情報
ケンブリッジテクノロジーパートナーズでは、新卒採用の場合は毎年10~15名程度を採用しています。
学歴不問での選考を行っていますが、求められるレベルは非常に高いため、結果的には東京大学や京都大学、早稲田大学、慶応義塾大学といったような難関大学の出身者が集まりがちというのが現状です。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズ入社はどんな試験・面接をするの?
ケンブリッジテクノロジーパートナーズに入社するためには、採用選考を通過しなければなりません。
具体的にどのような選考が行われるのか、詳しく解説します。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの選考スケジュール
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの選考フローは、新卒採用とキャリア採用でそれぞれ以下の通り進行していきます。
新卒採用 | キャリア採用 |
|
|
人事面接は、遠隔地の求職者の場合には、電話かSkypeによって受けることも可能です。
また、選考プロセスと並行して、現役の社員との交流会も行われます。
小論文選考(新卒採用)
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの選考の特徴の1つが小論文選考です。
会場に集められて時間内に書き切るという形ではなく、メールにてテーマが与えられ、1週間程度の決められた提出期限内に仕上げ、メールで提出するという形になります。
過去の出対事例を見ると、かなり具体的で踏み込んだ内容が問われています。
文字数制限は1000字以内のため、できるだけ簡潔に自分のアイディアを表現しなければなりません。
フレームワークの当てはめだけではうまくいかないケースも多いので、柔軟に思考する頭を持つようにしましょう。
なお、2019年度の選考においては、以下のようなテーマで小論文が出題されました。
「木版画の制作・販売をしている会社からコンサルティング依頼を受けました。年々木版画の販売数が下がっており、売上・利益ともに頭打ちの状況です。どうすれば、この状況を改善できるか悩まれています。お客様との初回の打ち合わせはどのような議題にしますか。また、そのためにどのような準備をしますか。」
ジョブ選考(新卒採用)
ケンブリッジテクノロジーパートナーズでは、内定直結型のジョブを3日間実施しています。
このジョブは、選考の一環ではあるものの、仕事の疑似体験ではなく、本当の仕事の一種です。
あなた自身の内定可否に関わらず、ジョブ中に提案したアイディアが企業の戦略として採用されることもあります。
ジョブ選考においては、論理的思考力や主体性、マネジメント能力などといった、幅広いビジネススキルが評価の対象です。
中でも特に重要なのが、コミュニケーション能力でしょう。
ジョブ選考中は、現役のケンブリッジテクノロジーパートナーズのコンサルタントがチームに加わり、一緒に議論したり、交流したりしながら仕事を進めていきます。
実際の仕事も同じで、プロジェクトチーム単位で動くことになるため、どれだけチームメンバーと協力して、チームに貢献できるかということが重要な評価ポイントです。
複数回の面接
新卒採用、キャリア採用ともに選考過程において複数回の面接が実施されます。
特に、キャリア採用の場合には、現役コンサルタントが対応する一次面接、和やかな雰囲気の中で談笑する形のフリートーク面接、社長が対応する最終面接の全3回の面接が開催。
過去の体験談を見ると、一次面接では志望動機などの一般的な内容とケース面接、フリートーク面接では基本的に逆質問、最終面接ではより具体的な志望動機などの核心的内容について問われるようです。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズが求める人材
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの公式サイトに、求める人物像として以下の3点が掲載されています。
- 業務変革を自らリードし、実現した経験のある変革マインド溢れるかた
- 自社の利益より顧客を優先する「キレイゴト」に共感できる方
- 勝ち負けではなく、チームで成果を最大化することに興味がある方
簡潔にまとめると、主体性があり、クライアントファーストで考えられ、コミュニケーション能力がある人物と言えるでしょう。
面接やジョブ選考においては、特にこの点を意識しながら自分自身をアピールしていく必要があります。
また、ケンブリッジテクノロジーパートナーズは従業員が100名強の少数精鋭であることから、一人ひとりが任される業務の範囲も多くなり、自分自身でしっかりと仕事を管理して、マルチタスクでも問題なく進められるビジネススキルも問われることになるでしょう。
特にキャリア採用の場合には、即戦力としてすぐに現場で活躍できる人材が求められるため、高いレベルでビジネススキルを身に着けておく必要があります。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズに転職する難易度
ケンブリッジテクノロジーパートナーズは従業員の絶対数が多くないため、採用の門戸もそれほど広くありません。
よって、新卒採用、キャリア採用ともに競争は激化しがちです。
そのため、転職を成功させる難易度はかなり高いと言えるでしょう。
一般的なコンサルティングファームは「ソリューション型」ですが、ケンブリッジテクノロジーパートナーズは「ファシリテーション型」のコンサルティングを行っています。
コンサルタント経験者であっても、志向の違いから不採用となるケースも多いため、しっかりとケンブリッジテクノロジーパートナーズの企業研究をした上で、採用選考に臨まなければ、まず内定を勝ち取ることはできません。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズに就職する理由
ケンブリッジテクノロジーパートナーズは、対内的にも対外的にも、「働きやすい」ということで非常に評価の高い会社です。
よって、給与や福利厚生など、待遇面でそれほど恵まれていないにも関わらず、3年以内の離職率は5%と、かなり低い数値を保っています。
また、少数精鋭の中で幅広い業種やソリューション分野に携わることができ、1年目の新入社員からの意見もオープンに受け入れる社風があるため、ビジネスマンとして成長できることは約束されたような環境です。
とにかくルーチンワークをこなして楽をしたいと考えている人には一切向いていませんが、モチベーション高く、仕事を通じて成長したいと考えている方からは、大きな人気を博しています。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズの転職まとめ
この記事では、ケンブリッジテクノロジーパートナーズへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、年収、求人情報などを紹介しました。
ケンブリッジテクノロジーパートナーズは、待遇面こそコンサルティング業界に劣るものの、仕事の楽しさややりがい、そして満足度は国内でもトップクラスです。
そのため、非常に多くの就職希望者が集まります。
その中で頭一つ抜けた存在となり、就職を勝ち取るのは生半可なことではありません。
しかし、しっかりと準備をしておけば、選考を恐れることはありません。
その準備の一環としておすすめなのが、セミナーを受講することです。
セミナーを受講してビジネススキルを学んだり、他の参加者の意見を聞いて視野を広げたりすることで、より一段高いビジネスパーソンになれるでしょう。
すると、ケンブリッジテクノロジーパートナーズへの転職成功に近づくことができるはずです。
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