キャップジェミニはフランスに本社を置き、ヨーロッパトップクラスのコンサルティングサービスを行う企業です。
1967年に創業し、2012年にはキャップジェミニジャパンという日本法人を設立しました。
この記事では、キャップジェミニへの転職を目指す方向けに、企業情報や労働環境、年収、求人情報、面接内容などについて詳しく解説しています。
「キャップジェミニに転職したい」と考えている方は、是非参考にしてください。
目次
キャップジェミニの企業情報
社名 | キャップジェミニ株式会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-5 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー23階 |
代表者 | 代表取締役 殿村 真一 |
設立 | 2012年10月 |
資本金 | 1億円 |
売上 | 約1兆7000億円(グローバル) |
従業員 | 約211,300人(グローバル) |
事業内容 |
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公式サイト | https://www.capgemini.com/jp-jp/ |
職種と仕事内容
キャップジェミニには、以下6つの部門があります。
- 製造&サービスコンサルティング
- デジタルエンジニアリング&マニュファクチャリングサービス
- エンタープライズ・ソリューションズ
- 金融コンサルティング
- デジタルサービス
- オートメーションサービス
全社的にクラウド化やモバイル化、ビッグデータの活用といったITを基軸にしたビジネスを展開しているとあって、コンサルティングサービスのクライアントは、近年急速にIT化が進行している分野が中心です。
また、全世界50か国に拠点を設けているというネットワーク基盤の強さを活かして、日本企業のグローバル展開も他社と比べて多く提供しています。
キャップジェミニの労働環境
キャップジェミニの労働環境について、詳しく解説しています。
残業時間
キャップジェミニ月間当たりの平均残業時間は50時間程度ということで、一般的なコンサルティング業界の水準と同程度です。
実際に、毎日数時間の残業は当たり前、プロジェクト次第ではこの数字の限りではなく、毎日終電を超えてタクシー帰宅ということもあります。
基本的には、プロジェクトチームごとに野放しにしているので、どのプロジェクトにアサインされるか、どの上司の下で働くかという運の要素が大きく左右することになるでしょう。
ただ、キャップジェミニは従業員数がそれほど多くなく、少数精鋭で動いているため、一人ひとりの業務負担は、大手のファームと比べるとかなり大きくなります。
それだけに、経験が浅いうちは目の前のタスクをこなすだけでも定時を過ぎてしまうことも少なくありません。
研修制度やトレーニングシステムも十分に整っているわけではないので、自律的にスキルアップを図っていかなければ、いつまでも残業地獄から抜け出すことはできないでしょう。
福利厚生
キャップジェミニはフランス発の外資系企業とあって、日系企業ほどの充実した福利厚生はありません。
転職サイト「DODA」の求人情報によると、記載されていたのは以下の通りでした。
- 通勤手当
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
最低限の社会保険が整っているのみ、と考えた方がよさそうですね。
また、育児や出産などに関連した休暇制度も、一応は整っているものの、その取得しやすさについては、疑問を呈す口コミがいくつかありました。
英語は必要?
キャップジェミニの公用語は英語です。
そのため、英語力はマストで身に着けておく必要があります。
募集要項を見ると、「英語上級」「英語中級」と記載されています。
具体的に、TOEIC〇点以上というような記載はありませんが、最低でもビジネスレベルの英語力と言われる800点以上は取得しておきたいところです。
これ以上のスコアを有していない場合には、そもそも書類選考で落とされてしまう可能性があります。
ただ、会社として仕事を通じて自然に英語を身に着けられる環境も整っているため、英語力が完璧でなくても、採用に際しては問題ないようです。
キャップジェミニの平均年収
キャップジェミニは実力主義の年俸制を採用しており、1か月あたり年俸額の12分の1の金額が支給されます。
基本給は40万円以上とされており、業績連動のボーナスも支給されるため、新卒でも500万円以上、業績や成果次第では600万円近く受け取れることでしょう。
年収としては、一般的な日系企業と比較すればかなりの高水準ですが、コンサルティング業界で見ると普通かやや高めの水準というレベルです。
その後も昇給スピードは早く、20代のうちに1000万円の大台に乗せるというケースも少なくありません。
このあたりの金払いのよさは、外資系ならではの魅力と言えるでしょう。
反面、上述の通り、日系企業のようには福利厚生が充実していません。
その福利厚生分も、給与に含まれているものと考えられます。
キャップジェミニの口コミ
キャップジェミニの退職者や現役コンサルタントの口コミをいくつか紹介します。
上記のように、特に成長環境が整っているということを評価する口コミがありました。
現在進行形で拡大し続けている企業だけに、事業拡大に直接関われる点も、キャップジェミニの魅力と言えるでしょう。
キャップジェミニの求人情報
キャップジェミニの求人情報について、紹介します。
公開求人はある?
キャップジェミニの公式サイトには、新卒採用及びキャリア採用のそれぞれについて、情報が掲載されています。
キャリア採用では、具体的な職種での募集をかけているため、即戦力の人材を募集していることが分かります。
求人内容は英語で記載されているので、しっかりとした英語力を身に着けておかなければなりません。
いくつか内容を確認すると、職種ごとにかなり細かく必要要件が定められていました。
特徴的なのは、近年キャップジェミニのITコンサルティング案件が増えているということもあり、それに関連した求人が多いということです。
そのため、特定の言語についてのプログラミングスキルなどが、応募の必須要件となっていることもあります。
また、直接プロジェクトにアサインされる場合には、何らかのITシステム導入経験や保守運用経験なども必須です。
採用情報
キャップジェミニは他のファームと比べて少数精鋭で運営されているため、採用の絶対数も多くありません。
具体的な数字は公開されていませんが、毎年一桁か、多くても15名程度の採用しかしていないものと思われます。
そのため、選考レースは激戦必至です。
実際に、キャップジェミニの採用内定者のほとんどは、東京大学や京都大学、早慶上智などの上位大学出身者が占めているようです。
学歴による選考は実施していないものの、求められる水準が非常に高いので、結果的に高学歴人材がキャップジェミニに集まってくるのでしょう。
キャップジェミニ入社はどんな試験・面接をするの?
キャップジェミニに就職するためには、採用選考や面接試験を突破しなければなりません。
具体的にどのような流れで選考が行われるのか、またどんな選考が行われるのか、詳しく解説します。
キャップジェミニの選考スケジュール
キャップジェミニの選考フローは以下の通りです。
- エントリー
- 説明会参加
- 書類選考
- 適性検査
- 面接(複数回)
上記とは別途、ジョブ選考が行われる場合もあります。
また、キャリア採用の場合は上記の限りではありません。
面接で実際に聞かれた質問①「英語に苦手意識がないか?」
上述の通り、キャップジェミニの社内公用語は英語です。
そのため、日常の仕事において、英語を使う機会が多くあります。
しかし、採用の面接においては、「英語が100%堪能か」という部分は重視されません。
それ以上に重要なのが、英語に苦手意識なく、しっかりと順応していくことができるかどうかです。
他社とは異なる特殊な環境の中で働くことになるため、その部分に苦手意識がないか、ということは必ず質問で聞かれるようです。
元々英語が得意なのであれば、その面をアピールしていきましょう。
万が一、苦手意識がある場合にも、努力して英語を身に着けていきたいという姿勢を見せることが重要です。
面接で実際に聞かれた質問②「過去の経験や自分のスキルをどう仕事に活かせるか?」
どのコンサルティングファームにおいてもそうですが、キャリア採用では即戦力となる人材を求めています。
そのため、キャリア採用の面接では、具体的に自分がどのように貢献できるか、過去の経験や自分のスキルに紐づけて話すことが大切です。
面接官が初めて聞いてもすぐに理解できるような、具体的かつ論理的な話し方をすることで、「コンサルタントとして必要な技量が備わっている」という評価を受けることもできます。
面接で実際に聞かれた質問③「なぜキャップジェミニを志望するのか?」
キャップジェミニは、ヨーロッパでは非常に高いプレゼンスを有しているものの、日本においては、まだ発展途上です。
キャップジェミニを第一志望として捉えている就活生は多くありません。
そのことはキャップジェミニの採用担当者としてもかなり気にしているところです。
会社としては、内定通知後の辞退をできるだけ避けたいと考えているため、志望動機の質問を通じて、その本気度を確かめています。
キャップジェミニは、他のコンサルティングファームとは異なる性質が大きい部分もあるので、面接官が納得しうるだけの回答を用意しておく必要があります。
キャップジェミニが求める人材
キャップジェミニジャパンの設立者でもある殿村真一氏は、インタビューにおいて、キャップジェミニが求める人材について以下の通り語っています。
「どこかの領域に強みを持ちながら、その他の部分にも臆することなく、積極的に取り組んでいく人」
キャップジェミニは特に「個」の部分に力点を置いているため、マルチな才能を発揮し、幅広く活躍できる人材を求めていることが分かります。
一般的な日系企業、またコンサルティングファームにおいても、「チームワーク重視」を掲げる会社が多いだけに、キャップジェミニの方針は少し珍しいです。
キャップジェミニでは、一人のコンサルタントに与えられる仕事の裁量が非常に広いので、必ずしもすべてが完璧にこなせる状態で入社する必要はありません。
自分の得意とする領域で強みを生かしながら、社内の資源を活用して、「広く深く」成長することを求めています。
そのため、具体的には記載されていないものの、自分の現状に満足することなく、常に広い視野をもって自分の能力を開発していきたいという向上心を持っている人材こそ、キャップジェミニにふさわしい人材であると考えられます。
キャップジェミニに転職する難易度
キャップジェミニに転職する難易度は極めて高いです。
ビジネスレベルの英語スキルが求められることはもちろん、システムの開発経験やシステムの保守運用経験など、確かな実績が必要となることが多いためです。
そのため、未経験からキャップジェミニに転職しようとするのは、かなり難しいと言わざるを得ません。
キャップジェミニへの転職を目指すのであれば、一旦別のIT会社に転職して、そこで経験を積んでくるというのも1つの手です。
また、キャップジェミニは少数精鋭で動いており、一人ひとりに割り振られる業務も裁量も大きくなるため、それをしっかりとこなせるだけのビジネススキルが必要になります。
さらに、実力主義の風潮が強いので、成果を出せなければ昇給も出世もできません。
そのようなビジネス環境であっても、確かに結果を出していける人材であるという評価を受けられなければ、キャップジェミニに転職することは難しいでしょう。
キャップジェミニに就職する理由
キャップジェミニは、グローバルに展開しているコンサルティングファームであるため、様々なグローバルプロジェクトに携わることができます。
そのため、他ファームではなかなか得られないビジネス経験を得られるはずです。
少数精鋭のため一人ひとりの仕事の裁量も大きく、ビジネスマンとしての成長環境は整っていると言えます。
また、社内公用語が英語であるということもあり、英語力も必然的に身につくでしょう。
外資系企業らしく、実力主義の風潮が強いだけに、長くキャップジェミニで活躍し続けるのは難しいかもしれません。
しかし、例え短期間の勤務であったとしても、大きく成長することは約束されています。
そのため、特に「ビジネスマンとして成長したい」と考えている方に、キャップジェミニはおすすめです。
キャップジェミニの転職まとめ
この記事では、キャップジェミニへの転職を目指す人向けに、企業情報や労働環境、年収、求人情報などを紹介しました。
キャップジェミニは日本でのプレゼンスはそれほど高くないものの、グローバル規模での知名度は抜群です。
特にヨーロッパでは、トップのコンサルティングファームとして名をはせています。
外資系ファームらしく、年収水準も非常に高いため、就職を勝ち取るのは簡単ではありません。
特にキャリア採用の場合、すぐに即戦力として活躍できるという評価を得られなければ、転職成功は難しいでしょう。
そこで、キャップジェミニへの転職の準備としておすすめなのがセミナーの受講です。
セミナーを受講することで、コンサルタントに求められるビジネススキルを習得・向上させたり、キャップジェミニへの面接練習などをしたりすることができます。
本気でキャップジェミニへの転職を目指している方は、是非セミナーの受講を検討してみてください。
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