コンサルティング会社の筆頭として、人気が高いアクセンチュア。フォーチュン誌の「世界で最も賞賛される企業」に14年連続で選出されるなど、国内外から高評価を受けている企業です。
グローバルネットワークを駆使し、豊富な経験値と専門スキルによって、様々な業界・業務に価値提供を行なっているアクセンチュアですが、年収の高さや福利厚生が充実し、キャリアアップ転職を考える人には特におすすめの転職先です。
アクセンチュアでは中途採用も積極的に募集されており、毎年多くの人がアクセンチュアに転職します。しかし志望者の質と量も多く、転職難易度は高めです。
ここでは、アクセンチュアの企業・採用情報から、アクセンチュアに転職するためのポイントなどをお伝えします。
目次
アクセンチュアとはどんな会社?
社名 | アクセンチュア株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ |
設立 | 1995年 |
資本金 | 3億5千万円 |
売上 | 非公開 |
従業員 | 約14,000人(2020年2月1日時点) |
事業内容 |
|
公式サイト | https://www.accenture.com/jp-ja |
アクセンチュアは世界55カ国、200都市以上に拠点を持ち、世界で約38万4,000人の従業員数を誇る世界最大級の総合コンサルティングファーム会社です。
日本では東京都港区に本社を構え、従業員数は全体で11,000人と日本でも最大規模のコンサルティング会社です。
戦略策定から実行までをワンストップで行えるソリューション提供は高い評価を受けています。
フォーチュン・グローバル500に選出された、4分の3もの企業がアクセンチュアの支援を受けており、フォーチュン誌の「世界で最も賞賛される企業」に14年連続で選出されるなど、世界規模で高い評価を受けています。
アクセンチュアはグローバルネットワークを駆使し、豊富な経験値と専門スキルによって、様々な業界・業務に価値提供を行なっています。
職種と仕事内容
アクセンチュアは主に、
- コンサルタント職
- エンジニア職
の2職種に分かれています。
コンサルタント職はさらに6つの職種に分かれており、
があります。
またアクセンチュアはコンサルティングを始めとし、ストラテジー・テクノロジー・デジタル・オペレーションズの5領域でサービスを展開しています。
各領域のスペシャリストが社内に在籍し協働しているからこそ、スピード感のある一貫したサポートが実現できています。
従業員の平均年齢
従業員の平均年齢は30代前半と、若くてエネルギッシュな人が多いのがアクセンチュアの特徴です。
労働環境
アクセンチュアには
という独自の働き方改革が行われており、働きやすい労働環境が揃っています。
全社一丸となって生産性の向上やより良い社内文化の浸透に力が注がれ、18時以降会議禁止など様々な施策が推進されています。
この“Priject PRIDE”により、残業時間や離職率が低下し、有給取得率や女性登用率も向上したといいます。
ただし口コミデータ等によると、月の平均残業時間はおおよそ46時間で、他のコンサル会社と同様、アクセンチュアも比較的残業は多めであるのが伺えます。
その他にも社員一人ひとりにキャリアカウンセラーが導入され、定期的にキャリア構築の手厚いサポートが受けられます。
また子育て中の方も安心して働けるよう、短日短時間勤務やベビーシッター補助、在宅勤務といった制度が充実しています。
アクセンチュアには充実した福利厚生など良い労働環境が揃っており、キャリアアップを目指す方や子育て中の方に最適な環境であるといえます。
英語は必要?
アクセンチュアは外資系企業であり、グローバルネットワークを駆使した海外戦略立案や大規模M&Aを得意としていることから、英語は必須です。
中途採用でアクセンチュアに転職を検討している方は、なるべくTOEICで高スコアを取得するのが望ましいです。管理職など上のポジションを狙うには、英語を話せないと難しいとの声もあるほどです。
目安としては「TOEICスコアで800点」は欲しい所でしょう。
アクセンチュアの平均年収
アクセンチュアの平均年収はおおよそ700万〜800万円と推測されます。転職時の平均年収は500万〜1500万円と、前職の年収によって大きく差があるようです。
管理職の場合は、ベース給与1,000万円に加え、ボーナスも支給されるため、高収入が見込めるでしょう。
外資系企業であるアクセンチュアは完全成果主義で評価体制が整っており、成果や評価が高い分給料も上がります。
一方で残業代は月45時間までは申請の上支給されるものの、プロジェクトの財政状況によっては、かなりのハードワークでもそこまで残業代が支給されない場合もあるようです。
アクセンチュアの求人情報
アクセンチュアは公式HPで公開されている求人の他に、転職エージェントや非公開求人も多数存在します。
ここでは、公開求人から見えるアクセンチュアが募集する求人の内容や、採用大学実績、採用人数などの求人情報をお伝えします。
アクセンチュアに転職を目指している方は、求人情報だけではなく在籍社員に話を聞くのもおすすめです。アクセンチュアはリファラル採用にも積極的であるため、上手く事が運べば面接に進める可能性もあります。
公開求人はある?
アクセンチュア公式HPでは、中途採用において44ポジション(*)の募集があり、主にエンジニア職やコンサルティング職での募集がありました。
その他にはリサーチャーやデータサイエンティスト、管理部門への募集もあり、多方面から募集を募っている事が伺えます。
*アクセンチュア(株)|採用情報「募集職種」(2020/3/7現在)
採用大学実績
アクセンチュアは東大京大を始めとする最難関国公立だけではなく、早慶上智やGMARCH、関関同立など幅広い大学から採用実績があります。
就活生の「就職したい企業ランキング」で毎年上位に選ばれており、人気の企業であるアクセンチュアは、特に高学歴の入社希望者が多く優秀な人材が集まっています。
採用人数
アクセンチュアは例年、コンサルタント職・エンジニア職合わせて200名程度の新卒採用を行なっています。
中途採用のデータはないものの、会社の規模は年々増えていることから、毎年1,000名程度、中途採用を行なっていると推測されます。
採用人数が多いように感じられますが、アクセンチュアほどの大手企業のため、応募者は多く採用倍率は高いでしょう。
優秀な人材がステップアップを狙い応募するので、必然的に競争率・転職の難易度は高めです。
顧客の業績向上を常に求められるコンサルティングの仕事は、概して厳しいものです。アクセンチュアは完全評価主義を採用し離職率も高めであり、仕事ができる人だけが残る世界だと言えるでしょう。
そのため正確なデータはないものの、従業員の流動は多く中途入社の割合が比較的高めであると推測できます。
アクセンチュア入社はどんな面接をするの?
アクセンチュアの中途採用選考は、書類選考→一次面接→最終面接のフローで進む事が一般的とされています。
面接では通常面接・ケース面接の2パターンが行われ、それぞれ対策が必要です。
通常面接
通常面接では一般的な面接と同様に、履歴書と職務履歴書から気になる点を面接官に聞かれます。
アクセンチュアへの志望理由はもちろん、前職に就職した経緯や学生時代の活動なども聞かれる可能性が高いです。
特に通常面接では、これまで歩んできた経験や経歴と、アクセンチュアに入社を志望する理由がロジカルに繋がっているかが重要視されています。
論理的に筋道を立てて自身をアピールできるよう、面接練習を繰り返し本番に臨みましょう。
ケース面接
コンサル職ではよく行われるケース面接では、出されたお題に対し、どのようなアプローチ手法を使いロジカルに解決していくかが見られています。
ケース面接は緊張する状況で初見のお題に対し、短い制限時間で論理的に考える必要があります。ケース面接の経験がない方や苦手意識がある方は、特に入念な準備や面接練習を行った上で臨みましょう。
ケース問題内容例は以下の通りです。
- 企業は従業員に副業を解禁するべきか
- 指定した業界の2030年のあるべき姿を考えよ
- あなたの事業部の売上を1年間で2倍にするにはどうすればいいか
ケース問題に対して自身の考えをまとめる時間が与えられた後、面接者に説明しディスカッションする時間が設けられています。
ケース面接が終わった後、場合によってはフィードバックを受けられるようです。
アクセンチュアが求める人材
アクセンチュアには通称「DNA10か条」と呼ばれる、求める人物像が明示されています。
自身を成長させ組織に進化をもたらす、アクセンチュアが求める理想的な人材のあり方が伺えます。
- 背伸びをしてでも目標に手を伸ばさずにはいられない
- 自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
- ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている
- チャレンジに、手加減をしない
- タフな状況も、先頭に立ち楽しめる情熱がある
- 正しい判断のためには、上司との衝突も辞さない
- 信念に基づき、主張し、実際にやりとげる
- チームワークの可能性を信じる
- 多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている
- 常に誠実さを失わず、言行一致の気概がある
アクセンチュアに転職する難易度
先述のようにアクセンチュアは高学歴の人が就職したい企業として人気であるため、競争は厳しく転職難易度は高めです。
未経験でも応募できる職種も中には存在しますが、応募が殺到するため、必然的に高学歴や高い専門性など、高いスペックが求められます。
ただ職種によって多少の差はあり、コンサルティング職の方が難易度が高い傾向にあります。
比較的入りやすいエンジニア職から入社し、コンサルティング職へ社内異動を求める人も多いようです。
転職エージェントからそのように打診される例もあるようですが、職種が離れているほど、社内異動でも転職と同水準の難易度になります。
また新卒や第二新卒採用では採用時に英語はそこまで求められていないものの、即戦力として期待される中途採用では英語は必須です。
加えて典型的な外資系企業の風土をもつアクセンチュアでは、積極的な発言力も求められます。
以上のことから、アクセンチュアへの転職難易度はかなり高めであると言えるでしょう。
アクセンチュアに転職する理由
アクセンチュアは転職先としても人気があり、実際に転職した人は、
- グローバルな環境でスケールの大きい仕事を行いたい
- 年収が高い
- 福利厚生が充実している
- 自身の市場価値を高めてステップアップしたい
- 優秀な人が多い環境で働きたい
など様々な理由でアクセンチュアの入社を決めたようです。
アクセンチュアに転職を検討する人の多くは、圧倒的なネームバリューや高待遇、会社風土などに魅力を感じ、自身のキャリアをステップアップさせたいと考えています。
また人材の流動性が高く勤続年数もそこまで長くないことから、アクセンチュアで働いた経験や箔を武器とし、更なる高みも見据えて転職活動を行なう人が多いのも特徴です。
アクセンチュアの転職まとめ
これまでアクセンチュアの企業・採用情報から、アクセンチュアに転職するためのポイントなどをお伝えしてきました。
アクセンチュアへの転職は仕事の質やスピード、専門性の高さなど求められる水準が高いだけでなく、応募者層も優秀な人材が多く、国内でも最高峰に高い難易度であるといえます。
加えて「入社してからが大変」なのがアクセンチュア。
運よく入社できたとしても、社内の競争は激しく成果を残さなければ会社に居るのは難しくなるでしょう。
アクセンチュアに転職を成功させ、社内で着実にキャリアアップを目指したいとお考えので方は、セミナーを受講しステップアップを図ることをおすすめします。
経験豊富なプロだからこそあなたを最短でブラッシュアップさせ、アクセンチュア転職へ導きます。
周りに圧倒的な差をつけるためにも、プロに力を借りながら栄えある転職を目指しましょう。
コメント